琵琶湖のブラックバス

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謝らなきゃいけないこと

  謝らなきゃいけないことがある。

  もう 半世紀前の話だが  子供の頃 ウチでネコを飼っていた。名は「ミャー」という。

 子供だから仕方ないと言えば方便だし ある探究心と言えばそれもある。実験とも言っていいだろう。

 

 ある日 ミャーがすまして部屋の中を歩いていた。それを見た幼い彼は閃いた。

 まず おもむろに どこからか自分が使っていた黄色い縄跳びを手に持ち

かわいそうにミャーを捕縛したのである。

  捕物帖…「神妙にせい! そこもと」の気分で 柱に縄跳びを結びつけ。吟味を考える…

 

 幼い彼はまず台所に走った。そこには朝飲んだはずの少し残りかけ牛乳瓶が…。

  振り返れば ニャーは縛り付けられた柱をぐるぐる回り暴れ 縄跳びも短くなり 身動きの取れない状態でお白州で裁きを待つだけの格好になっている。

 

 台所の彼は考え に考え 回りを見回し あるモノを作り出した。

 

 彼は台所にある ありとあらゆるモノ…ソース 酢 みりん ケチャップetc…を牛乳瓶に少しづつ入れ出した  中身は少し残った白色の牛乳から見る間に 言わばゴケミドロ色に変わって行った。粘度も増し 味のアクセントに味の素もたっぷり加える。色彩的に赤色が欲しいと考えラー油も垂らす。

 そして出来上がったのが 幼い彼が考えついた名前で「エンジビービー(登録商標済)」という。

 割り箸でよくかき混ぜ ミャーをむんずと捕まえ 口の中に指を突っ込んで 無理矢理 ザラザラした舌を指で挟んで出した。暴れるが こちらもお裁きをしなきゃいけない立場。

 先程のエンジビービーなる 粘ついた液体を舌先に割り箸で適量つけ 試食というか試飲させる。

 

 にゃー(彼だか彼女だか知らない)は目をパチクリさせ しきりと首をかしげる! 

 もう一回 実証してみる 幼き 研究者もしくは料理人…。

 かわいそうなミャーは悲しげに同じ表情を見せ そこにいるのは 繋がれた一匹のネコと満足の表情を浮かべる幼き 暴君…。ここにお白州のお裁きは終えたのである。

 

 縄跳びからようやく ほどかれたミャーは一度こちらをチラと振り向き 脱兎の如く 破れた障子の穴から シャバへ飛び出し放免となったのである。

 

 断るが 新しく創造した液体というか物体には 危ない類のものを一切入れなかったのは 幼き彼にも善良なヒトのココロがあったのだ。

 

 その後 にゃーは元気に飼い猫の立場をわきまえ日常を過ごして行く。

 のちに何回も続く 捕物帖の「そこもと」になるのである。 to be continued!?

 

 ココで50年以上経ってから深く謝罪する。 「ごめんね ミャー。」と…

 良い子はマネしないでね。