琵琶湖のブラックバス

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レイクプラシッドへの道

 クリスマスの頃 皆でスキーに行くことになった。 近場はやめて 国境を越えて かの有名なレイクプラシッドに車二台で向かった。

 

 若者たちは そこに何が待っているか知らない気軽さもあり、また沿道の家々の電飾輝くクリスマスの飾り付けを楽しみ目的地へ向かって行った。

 

 遠くにスキージャンプ台がそびえ立って見える。そこに輝く五輪のエンブレム。ついに我々は世界の冬のアスリートが戦ったこの地へやって来たのだ…と感慨深げに浸っていたのだが  すぐにそこで激しく出迎えてくれた人物がいた。彼の名は冬将軍 別名「ブリザード」とも言う。

 眺め良い風景が暗い冷気とともに たちまちホワイトアウトし前も見えない。垂らしていた鼻水まで凍りつき 先程まで楽しく滑っていたスキーコースは雪ではなく凍りついて まさにスケート場に変貌したのである。

 ローランド エメリッヒ監督も真っ青の"デイ アフター トゥモロー"状態。である。

競技変更を余儀なくされた我々は なすすべもなく 頼りないスキー板でエッジも効かない 氷上…正に急角度のリンクをジェットコースター級の恐怖感を感じながら 何もコントロールできず 何度も 転んで硬いアイスバーンに身体を打ち付け 止めたくても止められず 全く滑り落ちてゆくだけ… 仕方なく 止まらんがため 木の生い茂る森の中に各自 そのままのハイスピードで特攻してゆくのである。何本の大木の下に我々の仲間の死屍累々の無残な姿。哀れなり。

 

 ブリザードが去った 眼下にはレイクプラシッドが見える。その地で数名の前途ある日本の若者たちが スキーを辞める決断をしたのは事実である。